オンライン講座「ソフトウェアエンジニアのためのハードウェア知識」
昨今、組込みソフトウェア開発の現場ではプラットフォーム化が進んでいますがおり、実際にはハードウェア特性を知った上で設計を実施しないと、製品寿命が短くなる、性能が最大限に引き出せない、出荷後に製品品質でトラブルが発生する等の問題が出てきます。
「ソフトウェアエンジニアが知っておくべきハードウェアの知識」をカバーするセミナーはあまり見かけません。本研修は「本来知識を習得する場が必要ではあるが、その知識を習得する機会がない」点をカバーするために企画しています。
教育研修コンテンツ事業推進委員会 委員長 坂上 真市
講演概要
- 対象レベル 組込みソフトウェア開発の中級技術者(経験3年程度以上)
業務としてハードウエア知識が必要と感じている方
- 到達目標
- ☑️ ソフトウェア開発者が知っておくべきハードウェア知識を得ることで市場における品質リスクを軽減させるための考え方を習得する。
- ☑️ ソフトウェア要求分析や設計の上流で品質を作り込む仕事の進め方を学び想定外を未然に防止する定石を習得する。
- 開催形態 Online研修 *要インターネット常時接続環境
- 開催日程 2025年12月11日(木) & 12月18日(木) 各回14:00〜17:00 3時間x2回で1セット
* 欠席・復習のためのOn Demand動画(〜2026年1月末)も講習後に配信いたします。
受講に際しての注意点
お申込みいただいた受講者の皆様には受講日午前中までに、登録されたメールアドレスに最終のご案内を発送いたします。
万が一届かない場合は、メールアドレスの不備の可能性がございます。その際は、registration@jasa.or.jp まで会社名・お名前を添えてご連絡ください。
講師紹介
岩橋 正実 氏 (イワハシ工学 代表)
プロフィール
複数企業で民生、宇宙防衛開発を経て、三菱電機でシステム開発/設計支援/人材開発を経てイワハシ工学を起業。
経済産業省、IPA SECでの組込みソフトウェア開発力強化支援を経て、1998年に提唱した組込みシステム開発方法論を進化させて組織の課題解決支援を中心に活動中。
カリキュラム概要
第1回目 2025年12月11日(木)14時~17時
組込みソフトウェア開発の定石「上流設計で品質を作り込む」
① 課題の共有
組込みシステム開発に潜む課題を共有することで受講者が持たれる課題に気づきを与える。受講者が解決したい課題をヒアリングして2回の講座の中で受講者に寄り添った課題解決の定石をご紹介することで学んだ方法を持ち帰り実践できるように解説する。
② 組込みシステム概要と実践環境の紹介
組込みソフトウェア開発の基礎知識を共有した上で受講者自身で実践試行できるようにMPUボード+ブレッドボードを使用した開発環境をご紹介する。
③ 上流設計で品質を作り込む
> 競合解決を設計する
機能の競合の課題を一般化して事例で共有してその解決方法を紹介する。
> 時間制約を設計する
時間制約の課題を一般化した事例で共有してその解決方法を紹介する。
> 例外を設計する
例外発生時の課題を一般化した事例で共有してその解決方法を紹介する。
④ ハードウェア特性を設計に組み込む
ハードウェア特性の可視化と特性を設計に組込む定石を紹介する。
第2回目 2025年12月18日(木)14時~17時
組込みソフトウェア開発の定石「想定外を無くす」
① 想定外の課題を無くす
組込みソフトウェア開発で生じる想定外の課題を設計で未然に防止する勘所を解説する。
② 組込みソフトウェア開発の定石
組込みソフトウェア開発では、MPUの割込み動作やコンパイラの最適化などで生じする想定外の課題やハードウェアの特性や想定外データ、ノイズ、断線、停電、故障等の想定外の課題を一般化した事例で解説して、課題を設計で未然に防止する定石を解説する。
③ 想定外の課題の実例を見る
実機のマイコンボードを使用してオスロスコープで想定外の課題を目視で体験する。
④ 課題を特定する
組込みソフトウェアの開発時に想定通り動作しない状況にならない開発の進め方、課題に直面した時の課題の切り分け方法を解説する。
お申込み
- 受講料 お申込み時にクレジットカードで決済します。(VISA, Master, JCB, American Express)
* 領収書は決済後のログイン画面内で表示されます。
- 一般 (非会員) お一人 22,000円(税込)
- JASA会員 お一人 11,000円(税込) *(参考)JASA会員企業一覧
- 申込〆切 2025年12月10日(水) 16:00