第2回 JASA国際化推進ワークショップ

セミナー・イベント

第2回 JASA国際化推進ワークショップ

『オフショア・ソフトウェア開発の展望
~委託側と受託側の相互理解を深めるために~』

国際化推進ワークショップは、JASA国際委員会が主催するオープンワークショップです。
オフショア・ソフトウェア開発では、委託側と受託側で強い信頼関係とパートナーシップが必要であり、開発全体のプロセス管理についての深い相互理解も不可欠です。
そこで、委託側のリスクに関する経験知の表出化を中心に、今後のオフショア・ソフトウェア開発を展望すべく、本ワークショップを企画いたしました。

第2回となる今回は、基調講演に現経済産業省の山本様より、ジェトロシンガポール駐在の経験を基にIT産業界における東南アジア・南アジアの注目点について解説いただきます。また、オフショア・ソフトウェア開発、グローバルビジネス展開の企業事例紹介としてオムロンソフトウェア社、ルネサスモバイル社に発表いただき、海外企業より成都ウィナーソフト社に中国成都の紹介及び、成都組込み産業の現況、協業の可能性等を発表いただきます。
講演後の交流会では、講師の方々と意見交換をいただき、議論を深めていただきたいと思います。

オフショア・ソフトウェア開発などに従事されている皆様、海外展開に関心をお持ちの皆様にはまたとない貴重な機会になると思いますので、お見逃しないようにご聴講・ご参加くださいますようご案内いたします。

■開催要項

日  時 : 2012年2月24日(金)15:00~19:00

・ワークショップ 15:00~17:30
・交流会     17:40~19:00

会  場 : 東実年金会館4階会議室
東京都中央区日本橋浜町1-8-12
主  催 : (社)組込みシステム技術協会 国際委員会

プログラム :
15:00 開会挨拶 国際委員会 副委員長 直井 徹 氏
15:10 基調講演 山本 雅亮 氏 経済産業省 基準認証国際室/工業標準調査室 室長
「IT分野でのアジア各国の注目ポイントと我が国が目指すべき方向」
16:20 事例紹介1 オムロンソフトウェア株式会社 河野 智樹 氏
16:45 事例紹介2 ルネサスモバイル株式会社 吉本 晃 氏
17:10 事例紹介3 成都ウィナーソフト有限公司 周 密 氏
17:30 閉会挨拶

参加費 : 1,000円(税込/テキスト代、交流会費込み)
※当日受付にてお支払いください。領収書を用意いたします。

 お申込・お問合せ先
(社)組込みシステム技術協会 国際委員会担当
TEL:03-5821-7973  FAX:03-5821-0444 E-mailでのお問合せ

講演概要および講師紹介

■基調講演■
『IT分野でのアジア各国の注目ポイントと我が国が目指すべき方向』

<講演概要>
近年、新興国のみならず途上国含めた各国がIT産業の振興に力を入れている。既に経済がグローバル化した中、我が国IT企業にとってIT人材の活用など海外展開は不可欠な状況であり、むしろ積極的な海外の“能力”の活用が求められる。一方で、東南アジア、南アジア各国の状況は国ごとに異なる。講演者の東南アジア駐在経験をもとに、IT産業界にとってのこれら諸国の注目点などについて解説する。

<プロフィール>
山本 雅亮
経済産業省 基準認証国際室/工業標準調査室 室長

1989年に通商産業省入省。2007~2010年にジェトロシンガポールセンターに勤務し、IT分野でのアジア各国への技術協力業務等に従事。東南アジア~南アジア各国を訪問し、各国のIT産業の現状等について調査。2010年より経済産業省基準認証国際室長。国際標準化機構(ISO)、国際電気標準化会議(IEC)等における国際標準化の推進を担当。


■事例紹介(1) オムロンソフトウェア株式会社 http://www.omronsoft.co.jp/
『組込みソフト企業における中国ビジネス事例』

<講演概要>
オムロンソフトウェアはオムロンの子会社としてオムロン製品の組込みソフトを中心に開発してきた。このオムロンソフトウェアが中国法人を設立するに至った背景とこれからの中国展開について説明する。

<プロフィール>
河野 智樹
オムロンソフトウェア株式会社
ベース事業部インダストリアルソフトウェア開発センタ センタ長

1985年オムロンソフトウェア(株)に入社。構内交換機の統計処理アプリ、駐車場の入出庫管理アプリの開発、SE業務に従事。1994年インダストリアル系製品のテーマリーダを経て1999年よりグループマネージャを担当。2004年製造業向け品質ソリューション事業の立ち上げ。2008年同事業における部長を経て2009年より現職。2010年立命館大学大学院テクノロジーマネジメント研究科修士修了。現在研修生として所属。


■事例紹介(2)ルネサスモバイル株式会社 http://www.renesasmobile.com
『モバイルプラットフォームのGlobal展開』

<講演概要>
チップセットとソフトウェアの両方を含むモバイルプラットフォームのGlobal展開において、事業者、端末メーカ、OSベンダー等の要望を聞きながら、納期、品質を守ってDeliveryするためには、経験豊富なパートナーが必須となる。実際の拡販活動から、どのような能力、組織が特にソフトウェアパートナーに求められるかを紹介する。

<プロフィール>
吉本 晃
ルネサスモバイル株式会社 マーケティング本部
ビジネスデベロップメント統括部 統括部長

1977年NEC入社後、一貫して、通信機器のソフトウェア開発に従事。モバイルターミナルコアテクノロジ開発本部長を最後に、2005年株式会社Aplixに転じ、常務執行役員として、携帯電話プラットフォーム開発に従事。2007年、ソフトバンクモバイル株式会社に転じ、プロダクトサービス本部開発統括部長として、携帯電話の開発を指揮。2010年より、現職。


■ 事例紹介(3) 成都ウィナーソフト有限公司 http://www.winnersoft-china.com/japan/
『中国成都の概況及び日本の組込み産業にとっての可能性』

<講演概要>
日中間の組み込み系業務およびIT関連系商社としての会社紹介を初めとして、四川省および昨年のGDP上昇率世界№1の成都を中心とした中国内陸部の実情を理解していただく。更に、現在取り組んでいる進出済大手日系パートナー企業との内容および昨年より多くの日系企業が成都進出を模索している現状を紹介する。

<プロフィール>
周 密
成都ウィナーソフト有限公司 総裁(社長)

中国四川省出身。
日本留学 広島大学・同大学院卒業。
三井物産入社・東京勤務。
帰国後、四川省初の日本語学校および四川省で唯一の四川在住日系企業への総合サービス企業を展開。
2006年 成都ウィナーソフトを設立し現在に至る。