ET & IoT Technology 2019
MM-1
1121日(木)
13:20〜17:05
会議センター[315]

13:20〜13:25 組込みマルチコアコンソーシアムについて

組込みマルチコアコンソーシアムについて、概要および活動状況について紹介する。

枝廣 正人

名古屋大学大学院情報学研究科 教授/組込みマルチコアコンソーシアム 会長

プロフィール

1985年NEC入社、EDA研究に従事。情報処理学会坂井記念特別賞、電子情報通信学会業績賞、関東地方発明表彰発明奨励賞、科学技術分野の文部科学大臣表彰などを受賞。1999年プリンストン大学Ph.D. 1993年より組込みマルチコア研究に従事。2009年携帯電話向け低消費電力化に関し地球環境大賞経済産業大臣賞を受賞。2011年より現職。マルチ・メニーコア向けモデルベース開発について研究。2014年組込みマルチコアコンソーシアムを設立。

13:25〜14:10 メニーコアプロセッサによる省電力完全自動運転の実現

低消費電力で高性能な処理を行えるメニーコアプロセッサが、自動運転システムなどの大量のセンサデータをリアルタイムに処理をする組込みシステムで注目されてきている。本講演では、完全自動運転向けソフトウェアプラットフォームであるAutowareを、256コアを搭載したメニーコアプロセッサを用いて低速自動運転(自己位置推定、経路計画、経路追従)を動作させた事例について紹介する。

安積 卓也

埼玉大学 大学院理工学研究科 准教授

プロフィール

埼玉大学 大学院理工学研究科 准教授、株式会社エンブフォー最高技術 責任者(CTO)、博士(情報科学)。 名古屋大学 大学院情報科学研究科 後期博士課程修了。立命館大学情報理工学部 助教、カリフォルニア大学アーバイン校 客員研究員、大阪大学 大学院基礎工学研究科 助教を経て、2018年より現職。

14:10〜14:45 AUTOSARのマルチコア適用

車載の標準プラットホームであるAUTOSARでは従来の制御系プラットホームに加え自動運転、コネクティビティを見据えた新たなプラットホームが仕様化されている。こららのプラットホームのおけるマルチコアへの適応方法を紹介する。

篠原 順文

株式会社オーバス 技術企画ユニット 企画ソフトアーキグループ グループマネージャー

プロフィール

外資系リアルタイムOSベンダーで20年間OS開発に従事。2005年よりイーソル株式会社で eT-Kernel をベースにした組込向けマルチコアプラットホームの開発をマネジメント。現在は、株式会社オーバスにてAUTOSARベースの車載プラットホームのアーキテクチャ企画に従事。

14:45〜15:20 制御系マルチコア・ハードウェアの特徴とユースケース

リアルタイム制御システムの高度化に伴い、制御マイコンにおいても高い計算能力を備えたマルチコアが必須となりつつある。制御マイコンにおけるマルチコア・アーキテクチャの代表的構成、マルチコア支援機能、高いリアルタイム性を維持するためのハードウェアの仕組みと、それらを前提としたユースケースについて解説する。

鈴木 均

ルネサス エレクトロニクス株式会社 IoT・インフラ事業本部/コアIP開発統括部技術ソリューション企画部 主任技師

プロフィール

1999年NEC入社。制御分野向けマイコンV850のCPU開発に携わり、ルネサスエレクトロニクスへの統合後は、車載制御マイコンRH850のアーキテクチャ開発に従事。現在はCPUの効率的な活用を実現するモデルベース開発環境とマルチコア技術に関するソリューション企画、技術開発を担当している。

15:20〜15:40 「マルチコア技術導入ガイド」の紹介

マルチコア適用委員会(EMC-WG3)で進めてきた、マルチコア関連の読み物の制作活動。マルチコア適用ガイド 2019年版 V1.0や、関連文書として公開に漕ぎつけた。
この内容を紹介する。

岩井 陽二

ガイオ・テクノロジー株式会社 技術開発本部 取締役

プロフィール

ソフトウェア技術者から技術営業に転向。車載関連の製造メーカーをはじめとし、国内外のソフトウェア開発のキーパーソンと交流を持つ。2000年よりツール企画および推進を兼任。2004年より事業推進担当執行役員として事業全般に関わる。近年は取締役としてエンジニアリングサービス部門を分掌するが、仮想検証やモデルベース開発、安全コンセプト記法研究など、業界活動は多岐にわたる。

15:40〜17:00 《パネル・セッション》
開発現場に訊く! 車載AIのシステム設計とマルチコア実装の勘所
プラットフォーム、開発プロセス、安全対応から人材スキルまで

オートモーティブの分野では、画像認識や機械学習など、AI系の処理を内包する機器の開発競争が本格化している。このようなシステムの開発では、アルゴリズムやプラットフォームの選定、ハード/ソフト実装、安全対応など、検討すべき要素が多く、目的に合った構成や適切な開発プロセスを見極めるのが難しい。本パネルでは、車載電子機器開発やAI開発に携わる第一線のエンジニアが、車載AIの設計・実装上の課題や注意点、対応策について語る。

【モデレーター】中山 俊一

Ejoint(イージョイント)代表 / テクニカル・ライター

プロフィール

「電子システム設計や半導体設計、組込みソフトウェア開発についての技術記事の執筆、およびWebコンテンツの企画・制作などに従事。過去には、技術系出版社にて電子分野の取材記者、雑誌編集者、Web管理者、セミナ/イベントの企画・運営、マネージメントを経験。2013年6月に独立してフリーランスのライターに。

【パネリスト】阿部 孝司

株式会社デンソー 基盤ハードウエア開発部 課長

プロフィール

2010年、㈱デンソーに入社。入社以来、車載マイコンの先行開発に従事。2013年より車載制御用ECUソフトウェアの開発改善として、仮想開発の導入検討に取り組む。近年はモビリティシステム視点から計算知能を中心にしたAI技術をマルチコアやヘテロメニーコア活用へ応用し、システムアーキテクチャ設計の開発改善に注力している。本パネルでは車載AIシステム設計にどのような技術課題があるかについて、ユーザ視点で討論を展開する。

【パネリスト】加藤 真平

株式会社ティアフォー 創業者 CTO / 東京大学 大学院情報理工学研究科 コンピュータ科学専攻 准教授

プロフィール

東京大学 大学院情報理工学系研究科 准教授、名古屋大学未来社会創造機構客員准教授、株式会社ティアフォー取締役会長 兼最高技術 責任者(CTO)、「The Autoware Foundation」代表理事。博士(工学)。 慶応義塾大学 理工学研究科 開放環境科学専攻 後期博士課程修了。カーネギーメロン大学、カリフォルニア大学の客員研究員、名古屋大学大学院 情報科学研究科 准 教授を経て、現職。

【パネリスト】権藤 正樹

イーソル株式会社 取締役 CTO 兼 技術本部長

プロフィール

1996年入社。以来組込み OS 及びツール関連の開発に従事。近年はシングルコアからメニーコアまで対応したOSであるeMCOS、ドメイン知見と機械学習を組合せたドライバモデル eBRAD、開発支援ツールeWeaverのR&D、UTOSAR Adaptive Platform仕様策定アーキテクト、IEEE SHIM WG Chair、組込みマルチコアコンソーシアム副会長、IEC TC91/WG13メンバ等。

【パネリスト】徳永 拓之

LeapMind株式会社 取締役 CTO

プロフィール

2007年東京大学大学院情報理工学研究科修士課程修了。ヤフー株式会社、株式会社Preferred Infrastructure、スマートニュース株式会社を経て、2018年LeapMind取締役CTOに就任。

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