ET・IoT Technology シンポジウム in 京都

ET/IoT Technology シンポジウム in 京都

開催案内

「組込み技術」と「つながる技術」。 IoT/CPSを実現するキーテクノロジーとして、AI/人工知能、データ解析等との複合的な活用により、イノベーションを加速しています。
そうした技術の最先端が集う最大規模の専門技術展「ET・IoT Technology展」では、最新の技術トピックにフォーカスし、最新の事例などを交えた有料級のカンファレンスを実施しています。

本シンポジウム京都は、昨年11月に横浜で開催された「ET・IoT Technologyカンファレンス」において、特に評価の高かったWatson、ディープラーニング、IoTセキュリティ、ソフトウェアメトリクスなどから講演とテーマを厳選、さらにET・IoT双方に関連する基幹技術、設計手法を取り上げた新たなセッションを加え構成しております。

組込み×IoTの最新技術と手法等、そしてビジネスにつながる情報を凝縮し、様々なIoTシステムや組込み機器の設計・開発に携わるエンジニアやマネージャの皆様にとって、必ず有益な発見があるシンポジウムです。
ぜひこの機会にご受講いただき、今後の事業戦略にお役立てください。

開催概要

タイトルET・IoT Technology シンポジウム in 京都
日程 2017年 3月28日(火)
10:00〜17:30 ※各セッションごとにお申込み下さい。
会場 キャンパスプラザ京都 第3講義室(4F)、ホール(2F)

〒600-8216京都市下京区西洞院通塩小路下る東塩小路町939
京都市営地下鉄烏丸線、近鉄京都線、JR各線「京都駅」下車。徒歩5分

定員170名/90名 ※講演会場によって異なります。
参加費無料(事前登録制)
主催一般社団法人 組込みシステム技術協会
企画・推進株式会社JTBコミュニケーションデザイン
後援(予定)近畿経済産業局
協賛(予定)一般財団法人関西情報センター、組込みシステム産業振興機構、
京都コンピュータシステム事業協同組合、京都制御システム工場

タイムテーブル

第3講義室(4F)

スクール170席

ホール(2F)

スクール90席

10:00

10:00〜11:00

つながるIoTシステムのセキュリティ確保に向けて

〜IoTセキュリティを実践するための設計ポイント〜

講師:伊藤公祐 氏 (一般社団法人 重要生活機器連携セキュリティ協議会(CCDS))

講演概要 本セッションはNISC(内閣サイバーセキュリティセンター)の提唱する「セキュリティ・バイ・デザイン」を実践するための勘所を紹介する。まず、(1)IoTセキュリティ脅威の動向、(2)IoTシステムを設計時からセキュアにするための検討ポイントを示す国内外の関連ガイドラインの紹介、(3)設計プロセスの中で重要となる脅威分析後のリスク評価手法、(4)対策を打つべき脅威の優先順位の見極め方、この4点について解説する。

講師プロフィール 1993年スタンフォード大学航空宇宙工学修士。同年キヤノン(株)入社、海外研究および商品開発テーマを管理推進。2001年より慶應義塾大学SFC研究所訪問研究員、IPv6割り振りポリシ策定に参画。2005年(株)ユビテック入社。2006年よりSaaS型省エネサービス事業および組込みセキュリティ調査に従事。2008年より日本ネットワークインフォメーションセンタ(JPNIC)理事兼務。2014年重要生活機器連携セキュリティ協議会設立に従事、事務局長。2016年より現職。

11:00

11:30〜12:30

製品・システム価値だけでなく組織価値を最大化するためのアジャイル

〜 あなたはアジャイルで何を変えたいですか? 〜

講師:前川直也 氏 (株式会社日新システムズ)

講演概要 要求が多様化され、システムが複雑化し、不確実性が高くなってきた現在のソフトウェア開発のためにアジャイルを選択するIT企業も増えてきた。 一定間隔のタイムボックスを活用し、フィードバックサイクルをまわし、開発している製品・システムの価値を最大化できるのがアジャイルだが、それだけでなく組織の価値も最大化することもできる。 それは何故なのか、日新システムズでの取組事例もあわせて、京都から組織改革のためのアジャイルポイントを発信する。

講師プロフィール 業務システム開発を経験後、パナソニックに転職、放送機器開発、SEPGとしてプロセス改善推進なども経験した後、LUMIX開発現場にて100人規模のスクラム開発を実践。2015年から日新システムズにて「未来戦略室」を立ち上げ、アジャイルで組織を改革・成長させる活動を推進中。 プロダクト価値だけでなく、チームや組織の価値を高めるアジャイルのよさを伝えるため、企業や団体でのワークショップを中心としたセミナーや、導入コンサルなども実施している。 著書『わかりやすいアジャイル開発の教科書(ソフトバンククリエイティブ)』など。

12:00
13:00

13:00〜14:00

機能安全規格 ISO 26262 対応ソフトウェア開発の効率化への取り組み

講師:森川聡久 氏 (株式会社ヴィッツ)

講演概要 ISO 26262を始めとする機能安全規格への適合に費やす工数は多くの企業にとって大きな負担となっている。 本セッションでは、これまでの機能安全認証取得経験と豊富な機能安全開発経験を踏まえ、機能安全規格対応ソフトウェア開発の効率化への取り組みについて、具体事例を中心に紹介する。特に、2016年以降の改善内容として、UML/SysMLの効率的活用方法、安全分析/安全設計の効率化技法、セキュリティも考慮した対応などを中心に紹介する。

講師プロフィール 入社以来、デジタル情報家電のソフトウェア開発と、車載向けソフトウェアプラットフォームの開発に従事。2006年より機能安全対応を率い、2010年4月に日本初のIEC 61508 SIL3プロセス認証取得、2012年3月に世界初のISO 26262 ASIL Dプロセス認証取得に成功する。この経験を活かして、現在社外向けに機能安全対応を支援している。その傍らで、システム開発文書品質研究会(ASDoQ)運営委員、MISRA-C研究会メンバを務める。

基調講演

13:30〜14:30

Watson IoT Platformによるビジネス価値の創出: Fail-fast,または計画的な冒険

講師:鈴木徹 氏 (日本アイ・ビー・エム株式会社)

講演概要 IoTはAIと組み合せて急速に普及期に入っており、先進企業ではイノベーションの道具としての活用が広がっている。 システム同士がnetを介してつながっているのが当たり前の時代に、ビジネスアイデアを即アプリにして価値を試す手法が確立されつつある。 つなぐ、(貯める)、見える化する、ビジネス価値を見いだす、というIoTの活用パターンは「繰り返されるものは学習可能」なAIと一体になって 既存ビジネスの革新やまったく新しい価値の創出を加速させている。 当セッションではIoT+AIで新たなビジネス価値を生むためのfail-fastの取り組み方や具体的な手法等をデモを交えてご紹介する。

講師プロフィール IBM Watson IoTのテクニカルリードとして、日本のお客様がIoTを活用して新しいビジネス価値やGame Changerとなる競争力を実現されるお手伝いをしています。趣味は野菜作りです。

14:00

14:30〜15:30

ソフトウェアメトリクスの測定精度の課題にどう対処するか

測定精度を考慮した統計分析の実践

講師:小池利和 氏 (ヤマハ株式会社)

講演概要 メトリクスを活用して現場で起きている問題兆候を検知し、適切なマネジメントが求められる。しかしながら、データ分析結果から、目標と実績の誤差範囲の違いで一喜一憂したり、重大な悪化兆候を見過ごし後で痛い目に会うなど、メトリクスを有効活用しきれていない組織も多い。本セッションでは、メトリクスの測定精度の課題を克服し、データから品質悪化の兆候や改善の効果等を読み取るための統計手法の基礎を学ぶ。 初心者でも理解できるように数式は用いず直観的に、かつ、現場ですぐ活用できるように実践的な例を用いて解説する。

講師プロフィール SEPG、SQAとしてソフトウェアメトリクスの実践活用に従事後、現在は海外工場などで統計的品質管理を指導。著書に 『データ指向のソフトウェア品質マネジメント』(2013年日経品質管理文献賞受賞)、『ソフトウェアメトリクス統計分析入門』。社外活動として、日科技連SQiP研究会委員長、同研究会メトリクス演習コース主査、SQiP運営委員、データ分析勉強会(https://sites.google.com/site/kantometrics/ )主催など。

15:00

15:00〜16:00

ディープラーニング/機械学習の開発とIoTに組込む実践方法

〜 Azureによる、開発、運用まで。

講師:太田寛 氏 (日本マイクロソフト株式会社)

講演概要 モノから生み出される膨大なデータは、ディープラーニングや機械学習を活用してこそ価値を生み出す。また、最新のデータ分析技法の理解なくして、IoTの全体アーキテクチャを考案するのは不可能である。加えて、単に予測モデルを作っただけでは、膨大なモノがつながり多数の人が利用するシステムとして実用化するのは非常に困難である。本セッションでは、データ分析の基本概念と最新の技術状況、及び、IoTアーキテクチャに及ぼす影響を紹介するとともに、事例紹介を交えながら、Microsoft Azureを使った予測モデルの作成、IoTシステムへの組込み、運用における工夫を実践レベルで解説する。

講師プロフィール 東北大学理学研究科物理学専攻卒。OA機器メーカーでの複合機ソフトウェア設計・開発や開発プロセス改善活動を経て、2006年、マイクロソフト(株)に入社。現在は、エバンジェリストとして、開発者向けに、マイクロソフトが提供する様々な最新技術や製品の普及・啓発を担当。現在は、IoT領域で、組込み機器ソフトウェア開発、クラウドサービスを使ったIoTの構築方法にフォーカスを当て、ハンズオンセミナーや各種講演、実案件導入支援、コミュニティでの普及活動など、精力的に活動中。

16:00

16:00〜17:00

組込みLinux開発における課題と技術スキル

これだけは押さえておきたいOSS開発におけるポイント

講師:木内志朗 氏 (合同会社フォーティシックスラボ)

講演概要 現在Linuxは、Androidフォンを始め、車載機器、家電製品、クラウドサーバーなどいたるところで使用されている。IoT普及によりLinuxを始めとするOSSの使用がますます広がっていく。OSSを最大活用するためには、幅広い知識やスキルが必要となる。本セッションでは、多くの製品開発プロジェクトが直面する課題や必要となる技術スキルを知識体系として整理し、それぞれ重要なポイントについて解説する。

講師プロフィール 大手医療機器メーカーにて、リアルタイムOSを使用した各種機器開発に従事したのち、外資系大手RTOSベンダーにて、国内各種機器メーカの開発プロジェクトの支援を行う。2000年からMontaVista Software Japan設立メンバーとして、多くのLinuxによる製品開発の支援、組込みLinuxの普及に貢献。2012年3月に独立し46 Lab.を設立。その後、2014年5月に法人化。組込みソフトウェア及び、OSSを利用したシステム開発のコンサルティング業務に従事。

16:30〜17:30

IoTがもたらすビジネス変革とそれを支えるキーテクノロジー

講師:中川郁夫 氏 (株式会社インテック)

講演概要 IoTはビジネスのあり方を大きく変えようとしている。IoTの本質は、効率化・コスト削減だけではなく、ビジネスの変革(イノベーション)にある。 本セッションでは、破壊型の変革、事業境界の変革、あるいは社会構造の変革など、具体的な事例を参考に、いくつかのイノベーションモデルについて整理する。また、これらの変革を支える「キーテクノロジー」についても触れ、イノベーションをもたらす技術の特性と、今後のIoT技術トレンドについて考察する。

講師プロフィール 東京工業大学 システム科学専攻修士卒.1993年 株式会社インテック入社.以来インテック・システム研究所でインターネット技術の研究に従事.2002年株式会社インテック・ネットコア設立 同社取締役就任.2005年に 東京大学より博士(情報理工学)を授与.2012年より 大阪大学招聘准教を兼務.2015年 株式会社インテック プリンシパル就任(現職).現在、IoT/BigDataに代表されるデジタルイノベーションについて独自の視点から調査・分析を行う。2012年にはTクラウド研究会(代表 東京大学 江崎教授)を設立、学術研究プロジェクトとも連携し、新たな時代のビジネス創出に向けた活動に従事。

17:00

※講演時間が重複しているセッションのお申込みはご遠慮ください。
※各セッションの15分前より受付を開始いたします。