Bulletin JASA

国際委員会「JASA 国際だより」

TCA訪問及びComputex TAIPEI 2011視察報告

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JASA国際委員会は、台北市コンピュータ協会(TCA)を訪問し意見交換を行うとともに、TCAが主催する「Computex TAIPEI 2011」に参加しました。

国際委員会委員長
池田 義雄

TCA訪問・意見交換/6月3日

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TCAへの訪問では、TCA側より、總幹事 杜全昌氏はじめ、副總幹事 張笠氏、経理 施文正氏、経理 楊櫻姿氏に出席いただき、JASAからは、塚田副会長、門田専務理事、池田国際委員長、小西理事、小山氏、事務局(白羽氏、河合氏)が出席しました。

冒頭、杜總幹事より歓迎の挨拶があり、引き続き池田委員長より、この度の情報交換会開催への感謝の旨と、TCAとJASAが一層の協力体制を強め、展示会等相互事業で連携を続けていきたいとの挨拶が述べられました。

意見交換では張副總幹事より、台湾はハードウェア技術力は高いが、技術力を強化中のソフトウェア、システム技術では、日本企業と協業する等でビジネスを発展させていきたい。またLinux(OSS)等ソフトウェア技術者の育成・教育が望まれており、能力認定試験等とともにJASAの協力を期待している。また、ETには台湾のメーカーを派遣したい、台湾でも人材育成を行いたいとの話がありました。

これに応え門田専務理事から、ソフトウェア人材育成としてJASAではETロボコンを実施している。ETECと併せ、今後実務レベルでの検討も進めたいと話がありました。

小西理事(ハードウェア研究会委員長)からは、ハードウェアとソフトウェアをどう一緒に開発するかが課題となっている。IOT(Internet of Things)と併せて、中国進出の可能性について質問がありました。

これに対し張副總幹事より、海外企業の参入は中国政府が関与しているため現状容易ではない。各都市レベルで対応することになるので、要素部品・要素技術よりもセキュリティやインフラ、医療ソフトなど日本が先行している組込みソフト機能が肝心である。「台湾+日本」のソリューションでの進出もその可能性を含め提案されました。

今後もTCAとJASAは情報交流を密にし、事業協力・連携を強化するとともに、日台ビジネスアライアンスの橋渡し役としてそれぞれが役割を果たすよう、双方で期待に応えていきたいと考えています。

TCAメンバーとの交流会/6月2日

JASA中部支部、近畿支部と合同で、TCAとの交流会を企画・開催しました。会に先立ち、TCA駐日代表の吉村氏よりComputexの概要と見どころを紹介していただき、併せて台湾企業(人)との交流を積極的に進めてほしいとの期待を伺いました。その後、TCAメンバーと台湾企業(LEX、Arphic、ICOP)も合流し、情報交流を行いました。(参加36名)

Computex TAIPEI 2011視察

31回目となるComputex TAIPEI は、毎年確実に規模が拡大されており、今回は1,800社が5,300以上のブースを5会場に出展し、海外からも28ケ国500社を超える企業が参加しました。今年のキーワードの一つはタブレットPCに代表される「スマートハンドヘルドデバイス」。主力展示テーマとして、タブレットデバイス、電子ブック、スマートフォン、3Dテクノロジー、クラウドコンピューティングが取り上げられていました。

5つの会場の中でも、台北世界貿易センターTWTCと南港展示館に主要企業の出展が多く、Computers & Systems Areaのある南港展示館には、Intel、MS、Acer、AMD、ASUS、HITACHI、NVIDIA等が華やかな展示を行っていました。JASAも最新技術動向を展示するCOMPUTRENDエリアの一角にブースを開設し、今秋開催するET2011のプロモーションを実施しました。両会場は今年開通した地下鉄MRTにより移動が大変便利になっていました。

また、Computexでは、Computer System、Green ICT、IOT Application、IPC & Embedded等の分野から優秀な製品を選出するコンテスト「Best Choice Award」を設けており、第10回目となる今回は446種類の製品がノミネートされ、うち34の受賞が選出されていました。審査委員には欧米の著名IT関連Webの編集長やデザイナーを含む専門家を招へいし、厳正な審査を行ったとのこと。機能性やデザイン性、話題性など今年のComputexでの最新トレンドが分かるコンテストとなっています。

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 6月1日夕刻には、我々JASAのET展示会で以前から実施しているETフェスタを手本とした「CompuFesta」が初めて実施され、展示会場では主催者から振舞われたビールを片手にコミュニケーションの輪が広がっていました。

併催イベントでは、エグゼクティブスピーチとして、Intel、ARM、Broadcom、AMD、Opera Soft、NXPの各副社長レベルの講演が、またイノベーションフォーラムでは、ST Micro、Qualcomm、NTT Docomo等が、技術講演では、スマートフォン、3D、ワイヤレス通信、ハンドヘルドデバイス、モバイル組込みセキュリティ等の各セッションでの講演が行われていました。これとは別に、ホームネットワーク、スマートエネルギー、デジタルサイネージの各フォーラム、台北国際会議センターTICC大会議室ではIntelとMicrosoftがプライベート講演を実施していました。

また、両岸(中国と台湾)交流の新たな企画として注目されていたのが「クラウドコンピューティングフォーラム」で、中国におけるクラウドコンピューティングの背景や市場規模などについての講演が行われていました。これと併せ、南港展示館にて「China Exhibitors Area」が開設され中国企業の出展が行われていました。

過去最大規模で開催されたComputex TAIPEI 2011は、台湾ICT産業のイノベーション力とインテグレーション力の高さを世界に向けて発信する有効なイベントとなっていると強く感じました。